本ブログ「剣道ドーナツトーク」の目的
さて、本ブログは、剣道マニアである私が剣道の「難しい技」や「細かすぎる部分」をもっと知りたい!ついでに、その面白さや奥深さを発信できればいいな〜!と思って始めたものではありますが、ちゃんとした目的もあります。
それは、現代剣道を言語化していくことで、剣道界の頭脳的な役割を果たすことです。
私は学生時代からずっと、剣道はとても楽しめる武道・伝統スポーツであるはずなのに、その面白さは経験者の中でも一部の「本気で没頭している人」にしか理解できないものになってしまっているなと感じてきました。
サッカーなどのようにゴールを決めて勝ちが決まるものではないし、ものすごくスピード感のあるものなので、当然剣道初心者でない周囲の知り合いからは、

そもそも早くて見えないし、勝敗が微妙な判定も多くてわからない!



うーん。分かるのは、なんか痛そうってことくらい。
と言う声がよく聞こえてきます。ただ、これはまだ理解できます。未経験者や初心者が、一つ一つの動きの意味合い・合理性が分からないのは当然ですし、0.1、2秒を争うスピード感に慣れるまでは、勝敗の区別が付かずに興味をなくしてしまうのも頷けます。
しかし、私が残念に感じているのは、剣道経験者ですら剣道の技や試合運びなどの合理的な部分を理解しながら稽古(練習)に打ち込んでいる人が非常に少ないことです。しかも、それに気づく前に「剣道は面白くないから」とやめていく人が大多数を占めているようにも思います。これは本当に残念ですよね。。。
他の武道やメジャースポーツと面白さの比較をするわけではないのですが、野球やサッカーなどのメジャースポーツの経験者たちは、自分自身がやめた後も、そのスポーツの試合をとても楽しそうに観戦していることが多いです。少なくとも私の周りはそんな人が多いです。
剣道の場合は、そんな純粋な剣道ファンたちが本当に少ないと思います。
剣の道は日本に侍がいた時代からあるわけで、その歴史の長さはどんな武道・スポーツにも負けません。当然その奥深さ、面白さが負けているとは到底思えません。
なのにも関わらず、現在の「剣道の面白さが理解されない状況」が生まれてしまっているのには何か根本的な原因があるのではないでしょうか。私は、その原因が剣道界全体が言語化力に欠けていることにあるのではないかと考えています。
おそらく、剣道経験者に技や動きの合理性を聞いても、大抵の場合はほとんど答えられないと思います。原理を理解していたとしても、分かりやすく言語化して他者に伝えられる人は本当に少ないです。当然、指導者である先生方にも言えることです。言葉で伝えるのではなく、剣を交えて相手に気づかせるような、いかにも剣道的なやり方を重んじている先生方もいらっしゃいますが、実践を通して指導の意図を伝える「コーチング」ができている指導者は非常に稀です。
つまり、剣道の魅力は全然伝わっていない、そもそも剣道界は「伝える」ことが非常に苦手な世界なのではないかと言うことが私の仮説です。
これについては、昭和〜平成に剣道界に蔓延っていた「根性論的な考え方」のせいで、剣道の合理的な部分を正しく言語化して教えることができる選手・指導者が極端に少なくなってしまったことが背景にあるでしょう。(昭和〜平成の剣道界そのものを批判しているのではなく、一つの風潮に対しての考えを述べています。これについては、長くなるのでまた別の投稿にてお話しさせていただきますね。)
なので、現代剣道の試合や技などの技術面や、気持ちの持ち方や考え方などの精神面を言語化していくことを通して、上記のような剣道界の現状を変えることが本ブログの目的です。
学生時代より言語化力がついた現在、私自身改めて当時を振り返ってみると「もっとこんな風に考えていたら、、、」とか「なんであの時こうしなかったんだろ」とか、気持ち的にモヤモヤしていることがたくさんあります。
そのモヤモヤした気持ちをモチベーションに、私の意見やアイデアを少しずつ言語化することを通して、現役選手たちの一助となったり、剣道界全体の分析力向上に貢献できたりすれば嬉しいな〜と考えております。
まあ、そうカッコよく豪語したものの、ただ私自身が強くなりたいだけなんですけどね笑
思考を開示したり説明したりすることで、私自身の整理・パワーアップにもなるかなって思ってます!
内容としては、初めの方はかなりマニアックな内容になり、未経験者の方にとっては難しい内容になるとは思いますが、できる限り伝わりやすく言語化していく予定ですので、未経験者の方は「剣道界の人ってこんなこと考えているんだ」と言う気持ちで、経験者の方は「マニアックな剣道家はこんな思考回路で動いているのか」といった感覚でお楽しみいただければと思います!
それでは、Let’s 剣ドーナッツトーク〜!